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2025/04/30 16:58 |
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2015/07/16 18:10 |
現地学習は天候によって気分も変わりますが、毎年天候に恵まれているのが本日の「厚田メロン&さくらんぼ講座」です
現地学習→調理実習という流れの多いエキスパート養成事業ですが、本日は丸一日現地学習。
お昼は浜益区にあるカフェでランチ。
大人の遠足と言っても過言ではありません
集合時間はいつもより早かったのに、皆さん遅れることなく集合していただけました
道中スタッフによるメロンやさくらんぼの栄養のお話や、石狩市の情報などを交えつつ、バスは軽快に走ります。
お天気がいいと、やはりワクワク気分も高まりますね
目的地は厚田区別狩にある河合農園さん。
そこに近づくにつれ、いつもの日常とは切り離されたような不思議な感覚が……。
緑の木々、廃校になった小学校、川のせせらぎ。
まるでジブリ映画の世界に飛び込んだような気持ちになりました
河合さんに出迎えてもらい、ごあいさつのあとはすぐにメロンハウスを見学させてもらいました。
100m以上もあるこの長い長いハウスの中に、収穫間近のメロンがたくさんなっていました。
河合さんのところで作られているメロンは「ルピアレッド」という品種です。
糖度が高く(16前後)、表面に細かい網目が綺麗に入るネット系赤肉メロン。
惚れ惚れする佇まいです
メロンはカリウム(ナトリウム{塩分}の排出を促して血圧の上昇を抑える働きがあります)が豊富に含まれているので、現代社会の塩分過多の食生活にはもってこいのデザートかもしれませんね。
でもメロンってお高いのよね……。
そう思うのも仕方のないことですが、やはりそのお値段の高さには理由があるんです。
メロンは温度管理が非常に重要なんだそうです。
夏の暑い日気温が上がり過ぎないように調整し、玉が肥大する時期は毎日こまめに少量ずつ水を与えます。
メロン栽培中は決して家を空けることなく、天候に合わせて管理しているとの事。
100m以上の長い長いハウスの維持に、徹底した管理、それでいて1株から採れる収量の少なさも相まって高めのお値段となっているわけですね
河合農園さんでは平成12年より、メロン体験農園も開催しています。
3株10,800円の参加料で、12個のメロンが収穫できるんです。
ただメロンを買って食べるより、より一層メロンが美味しくなるでしょうね。
今年も114組の参加者がいて、8月9日頃に収穫作業を行うそうですよ
もちろんその他の野菜もあり、そのハウスも見学させていただきました。
ナス、きゅうり、オクラなど、立派に育っていました。
「家でも育てているけど、こんなに立派にはできない!」
という声が多数。
農家さんのプロの腕前に、感嘆の息がもれます。
そして、その中でも一際目立っていたのが……
スイカです
とても大きなこのスイカ、河合農園さんのこだわりのスイカなんですよ~。
普通スイカと言ったら接木苗のものが多いのですが、河合農園さんでは種から栽培しているそうです。
接木苗ではないので病気に弱く、一度作ったらその場所は10年は空けなくてはダメなんだとか。
そして、1株から1玉のみ育てているんです。
この講座が始まった当初から参加者の注目の的でした。
いつかこのスイカを味わおう…と、きっと参加者の皆が思うことでしょう
その後、メロンの試食をさせていただきました。
その甘さに吸い寄せられるように、メロンを口に運ぶ手が止まりません
とても暑かったので、水分補給にも良いですよね。
するとなんと
先ほどハウスで見たスイカを、ご好意で試食させていただけることに
この展開に、おそらく参加者の皆さんよりもスタッフが興奮していたかもしれません。
(一期生の講座でお邪魔したときから、「食べてみたい」と思っていたのです…)
横に置いてあるiPhoneとの大きさを比較してみてください。
ものすごく立派なスイカ
お母さんが切ってくれている間、ドキドキが止まりませんでした
期待が高まります。
三年目にして、初の試食となります。
「美味しい」
……もう、その一言に尽きます。
というか、それ以上の言葉は必要なし!
驚くほどジューシーで、今まで食べてきたスイカとは全然違います。
言葉ではなんとも説明が難しいですね
『輝(かがやき)』と名前のついたこのスイカ、河合農園さんの直売所で購入できるそうです。
是非この感動を味わいたい方は、購入して食べてみてくださいね
(ただし、時期的にもう終わってしまっているかもしれないので、その際はまた来年……)
参加者の皆さんは今回のハウス見学を経験して、メロンが高い理由を理解することが出来と思います。
店頭で並んでいる商品を通して、生産者の努力や苦労を知ることが出来るようになるのがこの講座の意義ではないでしょうか。
農家さんの努力の結晶の農産物を、より美味しく感じられるようになること間違いなしです
河合さん、どうもありがとございました